動画リンク:k.a.n.a performance at KID AILACK ART HALL 5F gllery
私には芸術と言う物は良くわからない、それが前衛芸術ともなれば尚更だ。
全裸に半透明のゴミ袋を身につけただけの姿をした女性が、観葉植物が植えてある植木鉢を抱えたり、会場内を動き回ったりする。アート関連の造詣が深い方であれば「なるほど!」となるのかもしれないけれど、生憎私には彼女のくっきり透ける乳首と、うっすら透ける陰毛にしか目が行かない。
このパフォーマンスをされている女性は「Kana Kitty」さんと言うらしい。公式HPより彼女のプロフィールを見てみると青山学院女子短期大学芸術学科を卒業されている舞踏家の方との事であった。
在学中に受けた裸婦デッサンの授業で、モデルさんが暗黒舞踏家だった為、そこで舞踏と出会ったそうである。ちなみに暗黒舞踏と言うのは日本の舞踊家である「土方巽」氏を中心に構成された舞踏である。
私は暗黒舞踏については少しだけ知識がある。
と、言うのも土方巽氏が出演されていた映画「恐怖奇形人間」をたまたま目にし、その良くも悪くも強烈な映画の内容はもとより、圧倒的な存在感を放っていた土方巽氏が印象に残り色々調べた経験があるからだ。
恐怖奇形人間は江戸川乱歩の作品を元にした映画なのだが、AmazonVideo内のチャンネル「JUNK FILM by TOEI」
に入会すると見られるので機会があれば是非ご覧頂きたい。こちらのチャンネルは月額499円だが初回は1ヶ月無料なので期間内に退会してしまえば実質無料で見られる。それ以外にも昭和の迷作が多々観られるので一度は覗いてみて頂きたい。
彼女は他にもこんなパフォーマンスをされている。
関連動画:k.a.n.a's wonder world vol.9 ゲスト:山本裕
教室の中で詩を朗読する女性、その後ろでパフォーマンスをされているのが彼女である。
私はパフォーマンス云々よりもまず、教室と言う物に強烈なノスタルジーを感じてしまった。
そして若かりしあの頃に思いを馳せて少しだけ悲しい気持ちになった。
関連動画:k.a.n.a's wonder world vol.9 ゲスト:山本裕
幻想的な空間の中、佇む男女。
何を表しているのか、私に正確な物はさっぱり分からないが、学生の頃文化祭でお化け屋敷をする事になり、もう外は真っ暗だと言うのにも関わらずみんなで教室に残りお化け屋敷作成に精を出したあの頃を思い出してまたノスタルジーと悲しさが同時に沸いた。
オマケに僕達が一生懸命作ったお化け屋敷に対し、後日「ああいうのって楽しいんだろうけど学びの役には立たないねえ」等と嫌味を言った隣のクラスの担任である数学教師の顔が浮かんで若干の苛立ちも沸いた。
あいつ多分あの時点で結構な年だったしもう亡くなってるんだろうなあ。
とか考えたら今度は淋しさが沸いてきた。
単におっぱいおっぱいって感じで観てただけなのに、アート作品は思いもよらない感情を思いもよらない方向からほじくってくるからたまに厄介。
多分そんな事を言ったらこのパフォーマンスをされてる方も
「知らねえよ、そもそもそんなメッセージは全く込めてねえし」
なんて言われてしまうんだろうけど。